穂乃ちゃん……。


俺はキミが好きなんだ――。


好きで……好きで……どうしようもないくらい好きなんだ―――。


俺は穂乃ちゃんをそっと離した。



「咲哉さん……私……」


「穂乃ちゃんのこと……好きだよ……。初めてキミを見た時から……好きだった……」



穂乃ちゃんが目を見開く。


その見開いた目から大粒の涙がこぼれた。


今度は俺から穂乃ちゃんにキスをした。


軽いキスから……深いキス……。


穂乃ちゃんの体を強く抱きしめて、角度を変えて何度も何度もキスをした。


キミの苦しみや悲しみは、俺が全部受け止めるよ……。


孤独という世界から救ってあげるから……。


だから――。


もう、何も……恐れなくていいから……。


もう、何も……心配しなくていいから……。