しばらくして、お風呂のお湯が入った音声が聞こえた。 俺は寝室に行き、クローゼットからグレーのスウェットを出した。 それをリビングにいる彼女に渡した。 「お風呂、入ったみたいだからどうぞ?制服は洗濯機の中に入れてて?」 「あ、はい…」 彼女はスウェットを取って、コンビニの袋を持って、リビングを出た。 彼女がいても静かだったリビング。 だけど今は余計に静かに感じた。