「行って来ます」
「行ってらっしゃい」
俺は穂乃ちゃんの唇にキスをした。
唇を離すと、照れたようにハニカム穂乃ちゃん。
今でも俺の胸をドキドキさせる。
「今日は早く帰れそうだから、久しぶりに外で食事しよっか?」
「ホント!?」
「あぁ」
「嬉しい!」
「食事の場所、探しといて」
「うん」
「じゃー、行って来るね」
「行ってらっしゃい」
俺は玄関を開けて、外に出た。
外は、さっきよりも激しく雨が降っている。
あの頃と同じように――。
でも今、俺の心は降り続く冷たい雨とは正反対にポカポカと暖かいんだ。



