【壊抱き番外編】キミに永遠の愛を誓う―阿川先生Side―




学校を出たのは17時過ぎ。


なのに空は暗く闇の世界。


それに雪になるかと思ったら雨になっていた。


まぁ雪が降るよりはいいけど、でも雨になられるのも面倒で……。


少しでも濡れるのを避けるために、職員駐車場まで走って行き、急いで車に乗り込んだ。


鞄からハンドタオルを出して、コートに付いた水滴を拭いていく。


エンジンをかけて、車のエアコンの温度を25℃から30℃に上げた。


今日は手話教室の日。


彼女に会える日でもある。


俺はシフトを"P"から"D"にすると、車をゆっくり駐車場から出した。