次の日――。
目が覚めると、穂乃ちゃんは隣でまだ寝ていた。
左手の薬指にはダイヤのリングが光っている。
穂乃ちゃんが起きるまで、ここで待ってよ。
しばらく待ってると、穂乃ちゃんがモソモソ動き出した。
「…………んっ」
小さく声を出して、左手で目を擦った。
どんな反応すんだろう……。
「…………んっ…………ん?」
うっすら目を開けて、左手を見る穂乃ちゃん。
「…………えぇ!?」
声を上げたと同時に、目が完全に開く。
パチッと目が合う。
「おはよ」
俺は笑顔でそう言った。
「おはよ……って、咲哉さん!これ……どうして?これは夢?」
穂乃ちゃんは目を見開いたまま左手を俺に差し出した。



