夕方、早めに仕事を切り上げて急いで帰って来た。


穂乃ちゃんが帰ってるかどうなのかわからない。


一応、玄関のチャイムを押してみる。



「は~い!」



と、中から穂乃ちゃんの声がした。


帰ってたんだ。


"ガチャ"


鍵が解除される音がして、玄関が開いた。



「おかえりなさい」



笑顔の穂乃ちゃんが玄関から顔を覗かせる。



「ただいま」



俺は穂乃ちゃんの頭を撫でて、部屋の中に入った。