「あぁ…さみぃ……」
うっ……。
この声は……。
俺は保健室のドアの方を見た。
やっぱり……瑞樹だ……。
「おぉ!瑞樹ちゃ~ん!」
「何だ、お前らも来てたのか!」
瑞樹は生徒とそんな会話をしながら保健室に入って来て、生徒に混じってストーブの前に立った。
瑞樹ちゃんって……。
川瀬瑞樹(カワセ ミズキ)
高校の同級生で親友。
瑞樹は数学教師として、この中学に勤めている。
3年前に卒業した生徒に恋して、いまだにその生徒を忘れられない一途なヤツだ。
瑞樹は生徒と友達感覚で接しているから人気がある。
時計を見ると、あと少しでチャイムが鳴る。
生徒も次々と保健室を出て行く。
俺は再び、パソコンの電源を入れた。



