穂乃ちゃんの強張った顔。
「帰りたくない」「傍にいて」と泣いた穂乃ちゃん。
「居場所がない」と肩を震わせ号泣した穂乃ちゃん。
今までの穂乃ちゃんが走馬灯のように思い出される。
家に帰りたくない理由。
家に居場所がないと言った理由。
瑞樹が教えてくれたことで全てわかった。
「瑞樹……教えてくれて、ありがとな」
「いや……」
「俺さぁ……穂乃ちゃんと一緒に暮らしてるんだ」
「ホントか?」
「あぁ。やっと真実がわかったよ……」
「真実?」
「あぁ。実はな……」
俺は穂乃ちゃんとのことを全て瑞樹に話した。