「てか、昨日が穂乃ちゃんと初対面だったお前が、何で穂乃ちゃんの話があるんだ?」
俺は椅子に座った。
瑞樹と穂乃ちゃんは実は前から知り合いだったとか?
だったら昨日、会った時に"初めまして"じゃなく"久しぶり"という挨拶になるはずだ……。
「あっ……まさか、お前……穂乃ちゃんと……」
「咲哉、落ち着けって!俺は穂乃ちゃんとは面識はない」
「じゃー何で……」
「いいか、咲哉。穂乃ちゃんはな……神崎グループの令嬢だ……」
は?
神崎グループ?
神崎グループって……この辺では知らない者がいないっていう、あの大企業のか?
「マジで?」
「あぁ、マジで」
「てか、何でお前がそんなこと知ってんの?」
「俺の親父の会社の取引先だから」



