園長先生は元々は養母と知り合いで、確か同い年のはず。
だからもう70近いおばあちゃん。
だけど、あの柔らかい笑顔は昔と変わらない。
俺が泣いてたらいつも抱っこして、柔らかい笑顔を見せてくれてた。
「あっ!穂乃香さんにいいもの見せてあげる」
園長先生はそう言って、ソファーから立ち上がると、壁一面に置いてある本棚のところに行った。
穂乃ちゃんは不思議そうな顔をして、園長先生の背中を見ている。
しばらくして園長先生が手に1冊のアルバムを持って、ソファーに戻ってきた。
「これ、咲哉くんのアルバム」
テーブルの上に色あせたアルバムを置いた。
アルバムの表紙には"宮本咲哉"と書いてあった。
「咲哉さんのアルバムですか?」
「えぇ」
「見せてもらってもいいですか?」
「もちろん。どうぞ」
穂乃ちゃんはアルバムを手に取った。



