"コンコン" 園長室のドアをノックする。 小さい頃はノックもしないでドアを開けて、よく怒られていたっけな。 今はノックしただけなのに、なぜか緊張する。 「はい、どうぞ?」 中から園長先生の声が聞こえた。 「失礼します」 そう言ってドアを開けた。 1年前に会ったばかりなのに懐かしく思える。 「咲哉くん、久しぶりね」 園長先生は椅子から立ち上がり、笑顔で迎えてくれた。 「お久しぶりです。突然、すいません」 「いいのよ。さっ、どうぞ」 俺は穂乃ちゃんの手を握って中に入った。