「お疲れ様でした~」
「ありがとうございました」
そう言いながら皆が次々と教室を後にして行く。
皆、車だったり歩きだったり迎えに来てもらったり。
俺は、だいたい最後の方に教室を出る。
彼女はどうやって帰るんだろうか……。
って…何でそんなことが気になるんだろう……。
「お疲れ様でした」
彼女がそう言って、俺の横を通り過ぎた。
「あっ!お疲れ様……」
「さようなら」
彼女はニコッとして外に出た。
俺も彼女の後に着いて外に出た。
俺の車の後ろに1台の車が止まってる。
彼女が手を振りながら笑顔で、その車まで走って行くと助手席に乗り込んだ。



