次の日――。


隣で寝ている穂乃ちゃんを起こさないように、そっとベッドから出て寝室を出た。


リビングのカーテンを開ける。


外はまだ薄暗い。


冷えきったリビング。


ファンヒーターのスイッチを入れて、リビングを暖める。


リビングが暖まるまで、キッチンの換気扇の下でタバコを吸った。



「咲哉さ~ん!」



寝室から穂乃ちゃんの呼ぶ声がした。


もう起きたんだ。


俺はタバコを灰皿に押し付けて、寝室に行った。