すき。ただ一言



「ううん。大丈夫だけど、沙羅こそ大丈夫?」

「あたしは大丈夫だよ。ありがとう」


あたしと沙羅が出会ったのは、高校生になってから。
同じクラスになって出席番号が前後だったから、席も前後で。よく喋る内にいつも一緒に居るようになった。

まぁすぐ席替えしちゃって今は離れたけど・・・


「やっぱさ、7歳差とか無理なのかな・・?」

「そんな事・・・」

「あーあ、何で拓哉は大人なんだろーね」

そう言って背伸びする沙羅は、どこか寂しそうな顔してた。