「私は幸せだった、想の傍にいられて。でももし想が違う人を選んでいたら..」
「馬鹿だな、お前は」
「想?」
「俺にとってお前は最高の女で最高の妻だよ」
おじいちゃんの肩が震えてるのが分かる。
「だから、頼む、俺の為に、みんなの為にもう少しだけ..長、生き
して、くれない、か?」
おじいちゃんの言葉があまりにも寂しそうで
涙が一気に溢れた。
止まらない涙は次第にぽたぽたっと床を濡らしていく。
その震える肩を
涙が止まらないあたしを
蓮くんが後ろから抱きしめた。
そして
「そうね、もう少しだけ、もう少しだけ」
おばあちゃんの言葉を聞いて
あたし達は処置室を後にした。


