おばあちゃんの小さな声が聞こえてきた。
「当たり前だろう?お前はいつだってそうだ、どれだけ俺を冷や冷や
させたら気が済むんだ?」
蓮くんがあたしを制する。
ちょうどカーテンの裏にいたあたし達は
黙って二人のやりとりを聞いている事にした。
「ごめんなさい、でもこれが本当に..最後..だから」
「メイ、お前には本当に参るよ」
クスっと笑いながらもおじいちゃんの右手がおばあちゃんの頭を優しく撫でた。
「花や心ちゃんにあんなことを言っておきながら当の本人が隠し事なんて
駄目ね」
「本当だな」
「花、怒ってるかしら?」
「多分な、きっと泣き叫びながら部屋に入って来ると思うぞ」
「確かに、それはありそうかも」
変だな
なんだかおじいちゃん、おばあちゃんじゃないみたい。
「ねぇ想?」
「なんだ?」
「私は..想の奥さんで本当によかったかしら?」
「何を言う、んだメイ」
「たまにね、思うの」


