「あのねおばあちゃん、ママ」

リビングに入ると二人はすでにお茶の用意をしていて


「なに?」

「どうかしたの?心ちゃん」


ママとおばあちゃんが笑顔で聞いてくれる。



本当は言いたい、教えてあげたい。


あたしにもおばあちゃんやママみたいに大事な人が出来たんだよって


伝えたい。



でも


「ヒミツにして欲しいんだ、僕達が付き合う事」


蓮くんの言葉が思い出されて。



「う、ううん!何でもないの!おばあちゃんそれよりも体大丈夫なの?」


無理に笑顔を作って見せる。


そうだよね

あたし達の関係はヒミツなんだもん。


ママたちにも教えちゃいけないんだもん。


分かってるけど


心がチクンと痛む。