「私言ったよね?後悔はしないようにって」

「百合ちゃん..」

「いいじゃん。誰も好きじゃないならさ、あんたがアイツを振り向かせてやれば!!」


あたしが..大島くんを振り向かす?


「でもでも、そんな事してもっと嫌われちゃったら」


あたし

もう立ち直れないよ?



「じゃあ聞くけど。このままあんた諦められるの?その程度の気持ちだったわけ?」

「違う!!違うもん!あたしは本当に真剣に大島くんの事が」

「でしょ?だったらあんたのその100%の気持ちをぶつけてきなよ!」


百合ちゃんはどうしてこんなに頼りになるんだろう?


綺麗で。

しっかりしてて。


みんなから頼りにされてて。


あたしなんかと大違いだ。



「百合ちゃ..大好き!!」


百合ちゃんにぎゅーっと抱きつく。

伝わって来る百合ちゃんの体温があたしを少しだけ落ち着かせてくれる。


そうだよね。

あたし、まだ何もしてないもん。