「おはよう」


毎日毎日楽しかったはずの学校。


でもそれも大島くんとお話が出来ないって

そう思うとちっとも楽しくない。


「心、あんた落ち込み過ぎだよ」


教室についてカバンを置くと、百合ちゃんが呆れた顔をしてあたしを見つめる。


そんな事言われたって..

「だってだって..ふぇっ」

思い出すだけで涙が出る。


そして思い出すんだ、あの時言われた言葉を。


大島くんは誰も好きじゃない。


須賀くんも

あたしの事も。



「ほらほら、泣かないの!」


百合ちゃんがポケットからハンカチを取り出してあたしの涙を拭いてくれる。


「だって、っく、だっ..って」


「あんたはさ、そうやって言われたくらいですぐに諦められるの?」

「え?」