「大島く」
「そうやって並んでるとさ、お似合いだよ」
何を..言ってるの?
「お前何を言って」
「いやいいんだ、じゃあ楽しんで」
小さく笑うとベンチから立ち上がってホテルの方に向かって歩き出した。
「大島くん!!」
叫びながらホテルに入っていく大島くんを追いかける。
「大島くん、待って!!」
何とか捕まえた腕も
サッと離されてしまう。
大島くん..あんなに優しくて
あたしには笑顔を向けてくれて
いつだってあたしの話を聞いてくれた大島くんが..
今、あたしを拒絶した...
「黒崎さんって、そうやって好きでもない男に平気で触って行くところ、
直した方がいいよ」
冷たい言葉を吐いて
チーンっと鳴ったエレベーターに入って行った。


