ってあたし何を考えてるの!?

「黒崎さんどうしたの?顔真っ赤だけど」

覗きこむようにして見る大島くんの視線に耐えられなくて

反対を向くと、携帯のメールが鳴りだした。


大島くんに許可をもらって携帯を開いて中を確認すると、

送信相手は須賀くんからで。


「あたし達の事見失ったから先に時計台に行ってるねっだって」

メールの内容を大島くんに見せる。


須賀くん、気をきかせてくれたんだ。

嬉しいけど

何だろう、あまりいい気持ちになれない。

お互い協力して頑張ろうって決めたのに。


「そうか、じゃあ僕たちも..」

「あ、うん」


あたしと大島くんがこうしてて須賀くんだって今いい気持ちじゃないに決まってるのに。

分かってるのに。


「たまは元気?」

「うん、とっても元気だよ、もうね、たま自分のベッドがあるのに
あたしの布団にばっかり入ってくるの」

「仲良さそうだね」

「うん!それでたまってばご飯もいっぱい食べてね..それで..」