「は、はい!!」

いきなり名前を呼ばれてハッとすると

目の前で腕を組んで睨んでる百合ちゃん。

「あ、ごめん、で、何だっけ?というか
何であたし達体育館にいるの?」

「はぁ。あんたもう!今は修学旅行の班決めでしょ?」

「あ、そうか」

ぐるっと見回すと

確かにみんなが何かお話しながらグループにまとまってる。


「それであたしは誰と一緒なのかな?」

「ちゃんと聞いてなかったのね。心は私と同じ。
それと須賀君と大島君、あとは他のクラスの近藤さんと東くん」


須賀くんと大島くんも

同じ班なんだ。


「で、全部決まりのはずだよ。まだ4人来ないけど」

「え?今来るの??ここに?」

「当たり前でしょう?」

「そんな・・どうしようあたし」