挨拶が飛び交い、賑やかな靴箱。
そんな見慣れた光景さえも新鮮に思った。
『柚樹ッ★おっはよぉ~♪♪』
元気よく後ろから抱き着いてきたのは
梓だった。
「梓♪♪おはよっ♪」
振り向くと
今日の梓はいつもと違った感じで…‥
梓もかな?
私が変わったら梓も普通に友達っつ感じで
見れるようになったのかな?
『ん~…?ゆずちぃ、どぉしたの?』
首を傾げて、うるっうるの瞳で見つめてきた。
「えっ…‥いゃあ~なんか…‥
梓は私の友達たなぁ~って思ったから(笑)」
『ゆ~~~~ず~~~~』
「なぁによ~♪♪」
『そんなん柚樹に言われたの初めて♪♪』
「うん、だって初めて思ったもん(笑)」
『好きだぞっ★(笑)』
「レズかッッ(笑)」
「『あははははッッ♪♪』」
高校なって初めて
本気で友達と笑った。
おもたかった仮面を外したように
"素"
になれたんだ。
