『まっ、座れよ』

テニスコートの横の階段に座った。



ひんやり冷たい

コンクリートの階段が

夢じゃないと教えてくれた。



すぐ横に、先輩が座る。


10センチの距離



遠いのかな?


近いのかな?



わかんないよ…‥。




シーンと静まりかえる。





ドクン、ドクン、ドクン



『柚樹。』

「「ひャあッい!!」」

落ち着いた大人の声で急に名前を呼ばれた私は、

恥ずかしいのと、ビックリした事で

変な声がでた(笑)


「あッ、あのッ違うんです!!いッ今のは…!!!」

『あはははッ♪♪♪
やっぱお前、面白いよ(笑)最高♪』





最高…‥??




私が…‥??




『どぉした?顔赤いけど…』


爆笑してた先輩は、急に心配そおに見つめてきた。


「だッ大丈夫!!!!!…です。。」

『ふッ…‥ハハッッ♪♪♪』



また、笑った―…‥


キュンって



なる。





「先輩―…‥ッッ」


『ん??』




「先輩の名前教えて?」


『まだダメ~(笑)』


「そっかぁ‥…」



やっぱ、無理だよね。


今日会ったばっかだし。


全然、無理だよね。



わかってるよ?



わかってるけど―…‥




なんか、悲しいよ。。




『コレ、やるから元気だせよ~(笑)♪♪』