暖かい空気に包まれて、ナデシコは電話のことを忘れかけていた。 今日休んで正解だったとも思っていた。 ───プルル─── 一気に空気は硬直した。 緊張がナデシコを支配していた。 「はい。」 「───…許さない。」 ───ツー─── 震えがナデシコを襲った。 ガタガタと立ちすくむナデシコに、崎冬馬は近づいた。 「なんだって?」 「きっと先生とのことばれたんだ!どうしよう。あたし、あたし……っ」 頭を両手で抱え、その場で泣き出すナデシコ。