───ガチャン─── もう一度鍵の音がしたのを確かめると、崎冬馬はナデシコを抱き締めた。 後ろから、崎冬馬の息の音が聞こえた。 「先生─……。学校は?」 「休んだ。母親が帰ってくるまで一緒にいる。」 「ツバキたちに聞いたんだね…ありがとう。」 崎冬馬は頷く。 「もし、ばれてたんなら、ここにいちゃまずい。でも、いたいんだ。今…お前のそばに。」 「あ…たしも、いたい。先生、好きです。今度は本当に……」 「んなことわかってるよ。もうとっくに」 崎冬馬はニヤリと笑って、ナデシコの頭を撫でた。