───次の日、 ナデシコは学校に行かなかった。 母には何も言わなかった。………言えなかった。 「ご飯食べなさいよ。それから、鍵閉めてね!あ、長電話はダメよ、崎先生以外!!じゃ、行ってきます。」 「うん。いってらっしゃい。」 母は、体調不良を訴えたナデシコに、全くいつもと変わらない様子で接し、出かけて行った。 鼻歌を歌いながらママチャリに鍵を通し、またがっている様子を見て、ナデシコは少しだけ元気になった。 電話が鳴る──…