冗談じゃない!~ヤンキー先生と秘密のⅩゲーム~




冬野は、泣きそうになるのをこらえた。

……もしかしたら気づいてもらえるのではないか……相手は、十神だということに

2人の間の沈黙は、あまりに残酷だった。





「じゃあ、今そいつと付き合ってんのか」

なんで、そういうところばかりしっかりしてるんだろう?
嘘つかなきゃ…

でも、耐えられなかった。



「相手はね、あたしのこと好きじゃないの。一度だけ、それが思い出だと思ってたけど、赤ちゃんができてて……」



「子供のこと伝えたのか?」



「……たった今……、バイバイ。」

ようやく手を振り払って、冬野は歩きだした。



十神は、少しの間呆然と立ち止まっていた。