「誰─……?」
「ふう。ありがとう、お嬢さん。
俺、今追われてるんだ。しばらくかくまってくれない?
どーせこもるんでしょ?」
「そのつもりだけど……誰?」
冬野は、警戒を解かない。
「ああ、俺?
十神夜馬ってんだ。十の神様に夜の馬ってかくの。
かっこいいだろ?」
「自分で言わないで。返事に困る。
あたしは崎冬野。
15歳。明日で16歳」
「へぇ、おめでとう。
俺は21。窓からでいいなら買い出しに行ってあげる。
あと、俺この押し入れで寝るから安心して。」
何を安心すればいいのかもよくわからないが、
十神夜馬という男は、テンションも高く、話し続けていた。


