「爺さん出かけるのか?」 声をかけると田中さんはくしゃっと笑う。その笑顔に癒される。 「ああ、お供え物を買いに行くんだよ。そうじゃ、買い物ついでに二人で町へ行ってみんか?」 その言葉に優と桜子は二つ返事で承諾した。 これから運命を動かす事態が起こることも知らずに…