「ちょっとまた、どうでもいいみたいな言い方!」


『してないってば～』


「もうそれ定番になってんじゃん」


あたしとミキの会話を見てナツキ達が笑う。
そう、これはもう毎日の事。


毎日繰り広げられる会話になっていた。


そして、もうひとつ。


あたしにとってかなり意外だった出来事があった。


中田はあのふわふわとした外見からして、手芸部とかそういうのに入るかと思ってた。


サッカー部とか野球部だけでも驚くのに、なんと柔道部に入った。


ミキからきいた話だと、実は中田柔道を昔からやっていたらしい。

しかも何度も賞をもらうくらいの腕前で柔道の中では結構期待の新星とか。


といっても「期待の新星」はミキいわく中田の自称なのだけど。


あたしにとって中田が柔道の（自称）期待の新星だとは意外の事でした。


部活で毎日忙しいらしくて中田が部活に入ってからあたしは近所で中田に会うことはなかった。


さびしい？

というか、つまらない。