『あたしだって、ミキには悪い事したかもしれないけど』


「そうだよ、ミキの事裏切って…」


『裏切ったつもりはないよ。別に中田の事好きってわけでもない。中田のこと、とろうとも思ってない』


「…」


『ただ、みんなが言うほど中田って可愛くないし、優しくないから。あたし、話したくなくて協力しない、って言ったの』


小さく深呼吸。


『ごめんね、ミキ…』


「……」


あぁ、やっぱりダメだったか…


「ごめん、あたしこそ」


『…!』


下げてた顔を上げるとそこにはミキが泣きそうな顔であたしを見てた。


「頼ってばっかりで断られたら仲間はずれにしちゃって…ごめんね？」


あたしはミキの言葉に首を大きく横に振った。


『あたしこそ、ごめん…』


「いいよ、大丈夫…」