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「中田めっちゃ可愛い～」


「ぬいぐるみみたいだからギュッてしたくなる♪」


「わかる～かわいすぎだ～」


『そんなに…？』


中田が転校してきて早1週間。

いまだにあたし達女子の会話の話題にはほぼ毎日、中田が登場。


中田の事を可愛いと思えないあたしにとっては毎日うんざり気味。


みんな中田の真の正体を知らないだけなんだ。
本当は「可愛い」なんて言葉、似合わないようなヤツだもん!!


あたしだったらもっと優しくて、
背も高くて大人っぽくて王子様みたいな人がいい!

中田なんて召使いで充分!


「沙織、じゃあねっ」


『うん、ばいばーい』


友達と別れて1人で家路につく。

ここらへんは建物がいっぱいで日陰が多く、すぐに暗くなるから早く帰らないと!!


チャリン


あっ、やばい。
鍵落としちゃったよ～っ