ー大河sideー

「遅いねぇ…陸くんと葵ちゃん…。なんかあったのかなぁ?」


「裏庭、広いんだ…。だからだろ。」


俺も、こんなすましてるけど…本当は心配だ。



陸が葵になんかしてたら…どうしよう…。


「俺、見に行ってくる。」


今すぐ葵の所に!!


グイッ…


えっ?



「はなせよ…雛?」



雛が俺の制服を掴んではなさない。



「本当はね雛、大河とやりなおしたいの。ねぇ!もう一度付き合お?」



「はぁ!?俺には葵がいるんだよ!お前も知ってるだろ!」



「知ってるよ。でも、大河には似合わないよ!葵ちゃん…陸くんとのほうが似合ってる!!」



「はぁ!?」



陸のほうが…?



落ち着け俺…。


これは雛が勝手にいってるだけ…。



いってるだけなんだよ…



俺は雛の手をふりほどいた。



「周りが何言おうが、葵は誰にも渡さない。」



「ぷっ…相変わらずわからず屋だねぇ大河は~。」



「なにがだ?」



「お待たせぇー!」




「あっ陸くんっ葵ちゃん!お疲れ様ぁ」



「つかれたよ~ねっ葵!!」


「う、うん…。」



キーンコーンカーンコーン…



「あっ五時間目が始まるよぉ!みんな戻ろぉ!」





授業中も俺は考えてた。



陸のことを…。