自然とココアを持っている手が震える。



「葵…?」



「ごめん…なんか…寒くて。」



そんなわけない。



ここは、高級ブルジョワマンション…。



暖房は嫌なほどきいてるよ…。



「葵…。しよ?」







「うん…。」








陸とのことを忘れるくらい、幸せだった。





「んっ…大河…好きだよ…」




きずいてほしくない。





きずいてほしい。





矛盾してるんだ。




私は…。





「俺もだよ…葵…。」






「あっ…。」





ごめんね。




大河…。




いまは、





何も知らないで…。






今を、






崩さないで。






大好きだよ…。