私は何か恐怖を感じ、更衣室を飛び出した。



怖い…



さっきの陸の笑みが頭に張り付いて離れない。



授業はとっくに始まっている。



私は仕方なく、屋上に足を進めた。





屋上には当たり前だか誰もいない。



裏の見えない方に行き、ペタンと座り込んだ。



陸が何を考えているのか。


わからなかった。



考えていると、ふと涙が出てきた。



「ふっ…」



止めようとしても、ボロボロと洪水のようにでてくる。



「大河…。」








屋上は寒くて、なにか寂しげで…




私の心の闇を広げていく。




不安…



期待…



その2つの単語が頭を飛び交う。




そして、



「大河」がどんどん




私から




消えていく。