考えてるうちに陸の唇は離れた。




ロッカーの中に2人の吐息が広がる。




「葵…俺でいいじゃん。」


陸…



ごめんね…



私はそんな陸を拒むようにそっぽを向いた。



「葵…」



外からガチャッと、ドワの閉まる音がした。



これでやっと狭い空間から解放される…



ほっとひと安心していた直後、ロッカーの外に激しく押され、床に押し倒された。



「きゃあ!!」



陸が私の腕をつかんでて起き上がれない。



「なんで?俺じゃダメなの?」



「私は大河が好きなの…。ごめんね…陸。」




私の言葉を聞いた陸は顔色を変えた。



「葵にはこうはしたくなかったけど…仕方ないね…。」







何いってんの?



すると陸の唇がまた私の唇に触れた。



今度はさっきみたいに優しくではなく、激しかった。



「んっ…ふぅ!!」



息継ぎが出来なくて、陸の肩をドンドンと叩く。



でも陸はお構い無しで、私の口のなかに舌を入れてきた。



ぴちゃっと濡れた音が室内に響きわたる。




「ンンンっ」




陸はキスしながら右手で私の服の中に手を入れ、ブラのホックを外した。



「んっ!!」



やめて!と心の中で叫んでも、到底陸には届かない。