ひぃ~困った!!

どーしよ!!


私はそのまま、式が終わるまで我慢する事にした。

「それでは、各教室に移動して下さい。」

アナウンスが入り、回りの生徒たちが動き始めた。

私は隣のイケメンを激しく揺さぶった。

「起きて下さい!!」

するとようやく目を覚ましてくれた。

「んっ…あんた…誰?」

「それはこっちの台詞です!!式の最中に見知らぬ人の頭が肩に乗っていて、驚かない人はいません!!」

怒っている私に対して、イケメンは笑っていた。

「アハハ!ごめんねっ、君の肩かとっても気持ちよかったんだよ。それにいいにおいもしたし。」

「いいにおい?」

「そう、甘い匂い。」

そういや、今日のコロンは甘い匂いのやつっけ?

たしか…ハニーなんとかってやつ。

「コロン…」

そう言うと、イケメンは満面笑みで私の髪をさわった。

!?っ

「俺…この匂い好き!!」

「あっ私も好き!!」

私は嬉しくて、つい笑ってしまった。

「君…可愛いね。」

「はっ!?」