「そう言えば、カリノ家の連中は、下の娘をお前に嫁がせるつもりのようだ」 何気ない調子で告げながら、キリシュは寝台から身を起こした。 窓際に立つ少年は、薄布をまとっただけの痩せた背中を兄に向けたまま、無言で月を見つめている。