揺るぎのない忠誠を前に、ユーリは言葉を失った。

自分より一つ年上の少年は、この五年で驚くほどの成長を遂げていた。

兄の後ろにくっついていた頃の、少女めいた容貌はなりを潜め、兄と同じハシバミ色の瞳には強い光が宿っている。