「汚れは洗えば落ちる。クリムゾン、文句を言う前にやることがあるはずだ」

不承不承頷いた青年は、ユーリの腕をつかんで引っ張った。

「な、な、何を!?」

抵抗したが無駄だった。

次の瞬間、視界がぐるりと回転し、ユーリはクリムゾンと呼ばわれた青年に、荷物のように担ぎ上げられていた。