「祐樹ー、片付け終わったぁ♪」



「おめでとー!大家さんにはもう言ったの?」



「まだ。今から電話するー。でも、前から『文句があるなら出てけ』って感じだったし、大丈夫だと思うよ」



「そっか、あ、もし良かったら俺今から車で迎えに行くけど、どうする?」



「えっいいの?タクシー呼ぼうかと思ってたんだけど。。」



「いいに決まってるじゃん!すぐ向かうね」



ありがとぉ、と言って電話を切った。祐樹って、普段はなんとなく頼りなくって子供っぽくて、まぁそんなとこが可愛くて母性本能くすぐるんだけど、でもほんとに優しいんだよね。



待ってる間に大家に電話をすると、「あ、そう。部屋は綺麗にしてってくださいね」って言うだけだった。ほんとに、なに考えてんだか!



でも良かったー、こんなとこに来月も住むことになってたら最悪だったもん。いくら安いアパートって言っても、さすがにもったいなすぎだよね!