きみに守られて

数分後、
その場に放置されたテレビカメラは、
千切れた肉片、
動かない人間だけを、
そのまま放映していた。

恐怖の権化は都内を徘徊していく。

逃げ惑う人々を追いかけて潰す、
無理のない動きは、
芸術的でもあったが、
命を奪うことにはかわりない。

この世界に来、
最初に警察官を殺戮した時とは、
到底比べ物にならない凶行が続く。

ユリツキが通った道は
”真”の血の海だった。

太陽光線の反射すら黒くするほどの
血の海だった。