きみに守られて

お互いの時間が尊重できる場所ができた事は、
二人の距離をグンっと近づけていたが、
ユリツキ自身
優里を想えば想う程、
邪念が生まれ、それがトゲとなり
心情に刺さっていく。

無比の強さは次第に対戦相手を遠ざけ
収入が無い日が続く
”賭け”が成立しない戦いを
誰もが避け始めていたのである。

残る道は限られ、
テレビ局がスポンサーを集い放映する
生中継の公開処刑だけである。

大金が飛び交う四角いリング

”エディプスの囲い”または”コロノスのオイディプス”

と、名付けられた
確実にどちらかの
息の根を止めなければならない場所。

今以上の、戦場への道を選択する事であった。