きみに守られて


”虐待、子殺し”
という言葉は無かったが
”教育の一貫での死亡事故”
が毎年増えて
無秩序な世界の社会問題になり、
大衆らは国に責任を押し付けて
あからさまに偽善者を装った。

出産の許可、
婚姻の許可を出した国はメンツを守りたいが為に
黙して子供を守らず、
国民の興味を貧弱な政治家の粛清に向けさせ続けた。

老人保護法と偽り安楽死を認め、
施行される。

軽犯罪者でも犯行後十日以上逃亡すると
自動的に殺人罪が適用され、
発見者が処刑の権利を得る。

処刑方法と場所は発見者が弁護士を通して
裁判所へ届け出る。
”権利”の売買も認知されていて
それを商売にするテレビ局団体、
弁護士、政治家もいた。

凶行は突然街中で起こる、
清純ぽいOLが
突然スクランブル交差点のど真ん中で
髪を振り乱して、
昔話に出てくる山姥のような形相で包丁を持ち
”皆!ブサイクなんだよ!”と
わめき、人に切り付けた。

居酒屋で自分の頭上の灯りが急に暗くなったと、
キレて居酒屋店員を椅子で殴り殺し
”明日会社が八時出社だから遅刻できないからお先に!”
と言い帰るサラリーマン。

信号が青になったからとの理由で
タクシーが、
横断歩道を渡り遅れた老婆を引き飛ばす。

園長先生は園児が飼っていた鶏の首を
笑いながら絞めていた。