きみに守られて

「私、スプラッター映画大好きですよ!
本物見たのは始めてだったけど。
女は流血には強いのよ!」

髪の毛をゆらゆら踊らせるように
左右に体を振りゆりつきに話を続けた。
「河元さん一人だけで守るとか戦うとかしないで。
私、強くないけど弱くもないよ。
私の為っていうのは正直嬉しいです。
でも自分の為にも戦ってください。
そして一緒に乗り越えていきましょ?
まだ先は長いんです。
お互いが今、
大事で必要なんですから
二人でがんばりましょう?」


「うん、分かったよ、ありがとう」


優里は粗末なシングルベットに横になっていた。
ノリが利きすぎたシーツは、
ぱさぱさと
無理な清潔感を出しているようで
落ち付かなかった。