きみに守られて

ユリツキは言う。

「なんか恥ずかしいよ。
最初はワクワクしていたし。
もちろん一番は大島さんといられるって事もあったけど。
それと、
この世界でもしかしたら
ヒーローになれんじゃないかなって思っていた。
まるでさファンタジー系の
ロールプレイングゲームの主人公気分でいた、

でもあの生々しい血が恐ろしかった、

あの感触はこわい。

人間の内臓、血のドロっとした感じ、
骨がゴリゴリってグリグリって
千切れる感覚。
あの場所にもし大島さんがいなかったら、
もしぼくを怖がって
側に来てくれなかったから
ぼくは今でも、
あそこで震え縮こまって
何も出来なくて
きっとおかしくなっていたよ。
大島さんはぼくを受け入れてくれた。
残忍な様子に目もくれず心配してくれた。
ぼくは大島さんを守る立場なのに。」