「幼い頃、
よく母さんが近所のおばさんたちに
言ってた事を思い出していた。
母さんはとっても同情されるのが好きな人で、
ぼくが生まれた頃に親戚連中が母さんに
投げ付けた言葉をおばさん達に話すんだ
”馬鹿から産まれた子ならどうせ馬鹿な子だ”ってね。
ぼく、親戚って見た時ないんだけど、
産まれた頃には近くに住んでいたらしい・・。
でね、最初にその話しを聞いた一人の親切なおばさんが同情して
泣いてくれたんだ。
それからだったよ、
毎回母さんが泣きながら
近所のおばちゃん達に
自慢げにその話しをしたのは。
幼いぼくでもその姿が凄く滑稽に見えたけど、
おばちゃんたちはめちゃめちゃ同情してね。
かなりウケが良かったから
事ある事にその話しをしてた。
話す度に涙は少なくなっていって、
逆に言う程に母さんはキレ始めていったんだ
”バカから産まれた子はどうせバカだ”って
言った親戚連中にね。キレてた。
皆が同情するたびにねキレてた。
皆がその話しに飽きた頃は
誰にキレてるのか分からなくなったけど・・・。
最後のほうでは母さんの形相、
怖いぐらいだったよ。
どんなに綺麗な話しでも、
苦労話しでもいづれ皆飽きるのにね。
笑っちゃうでしょ?
他の幼い記憶は無いのに
こんな記憶だけは、はっきり憶えている」
よく母さんが近所のおばさんたちに
言ってた事を思い出していた。
母さんはとっても同情されるのが好きな人で、
ぼくが生まれた頃に親戚連中が母さんに
投げ付けた言葉をおばさん達に話すんだ
”馬鹿から産まれた子ならどうせ馬鹿な子だ”ってね。
ぼく、親戚って見た時ないんだけど、
産まれた頃には近くに住んでいたらしい・・。
でね、最初にその話しを聞いた一人の親切なおばさんが同情して
泣いてくれたんだ。
それからだったよ、
毎回母さんが泣きながら
近所のおばちゃん達に
自慢げにその話しをしたのは。
幼いぼくでもその姿が凄く滑稽に見えたけど、
おばちゃんたちはめちゃめちゃ同情してね。
かなりウケが良かったから
事ある事にその話しをしてた。
話す度に涙は少なくなっていって、
逆に言う程に母さんはキレ始めていったんだ
”バカから産まれた子はどうせバカだ”って
言った親戚連中にね。キレてた。
皆が同情するたびにねキレてた。
皆がその話しに飽きた頃は
誰にキレてるのか分からなくなったけど・・・。
最後のほうでは母さんの形相、
怖いぐらいだったよ。
どんなに綺麗な話しでも、
苦労話しでもいづれ皆飽きるのにね。
笑っちゃうでしょ?
他の幼い記憶は無いのに
こんな記憶だけは、はっきり憶えている」

