きみに守られて

嵐のような銃声と悲鳴が消え、
床に伏せていた優里は気が焦りはじめた。

「どうなったの?河元さんは?なんて静かなの・・」

優里はたまらず、
焦りから約束を忘れさせ頭を持ち上げる。

赤く光り回るパトランプ、
ドアを開ける音を大きく感じながら
ゆっくり車から降りて立ち竦む。

遠目でもはっきり確認できる無残な光景。
九分九厘嘔吐するであろうその場所へ進んで行く。

口を押さえ一歩一歩確かめるように歩く優里に
ヒリヒリと寒気が襲う。

耐えられずに倉庫の壁に背中を押し付け添うように立ち、
見渡す。

飲み込む唾でさえ血液のような感じがするほどの
ドス黒い広場であった。


ユリツキの姿が明らかに確認できなく、
間接がない人形のような動きで
横歩きをしてパトカーの後ろ側へ回った

「河元さん!河元さん!」

良く通る、はっきりした声を上げるが、
ユリツキの応答がない。