きみに守られて

動く者がいないかギラギラした目で
ユリツキは人を探す。

転がる胴体を足で揺さぶるが動かない。
恐怖に慄きながら白目をむき絶滅した
警察官の髪の毛を掴み二度三度地面に頭を叩き付け、
その白目が動かないか確かめる。

キョロキョロと鶏のように見渡して空を仰ぐ。
綿菓子のような雲が一つ二つ三つと
右から左へと暢気に流れていた。

呆然と大空を仰ぎながら左手で眉間を叩くユリツキ。

納得がいかないのか
次に両手の平を握り親指を曲げた第二間接の尖った部分で
コンコンと再度頭を突つき始める。
手の甲や腕にこびり付いた鮮血や肉片が
振動で顔面に飛び付く。
その容姿は、
頭部の血の巡りを良くしているような姿だった。